皆があんまり気にしていないが、会社選びの非常に重要な部分

不動産業界や建設業界で仕事をしている人自体も、案外と気にしてませんが、家づくりで

会社選びをするときに非常に重要なポイントがあります。

もっとも、この業界で働こうと就職活動をしている人達ですら良くわかってないかもしれま

せんが・・・。

 

みなさんが、家を建てよう・・・と考えたとき、まずは、気になっている会社のことを調べますよね。

その会社を調べるときに、できれば会社の設立から歴史や生い立ちをしっかりと調べて欲しい

のです。

 

長年、この業界で会社を経営していると、他の会社の経営者やそこで働く様々な人と接する

機会があります。

さまざまな会社があり、不動産を取り扱う会社として『外』から見ると同じ不動産会社や

建設会社に見えるのですが、業務の内容はまさに『十人十色』です。

 

それぞれの会社の中身は、細かく言うといっぱいあるのですが、簡単に言いますと、取り扱う

不動産なら、新築・中古・賃貸・・・それぞれの会社に得手、不得手があるのです。

また、これらの全てを取り扱っているような会社に見えても、得手、不得手があります。

 

これは、建築会社も同じです。もちろん、得手、不得手はあります。

 

しかし、「ここは得意ですが、これは苦手です。」と公言している会社はほとんどありません。

だから、消費者のみなさんは「どこに依頼して良いのか?」がわかりにくいのです。

 

そんなときには、ホームページより会社の設立から沿革を調べるか、または、その会社の

社員さんに聞いてみてください。

概ね、その会社の歴史が得手、不得手を教えてくれます。

 

会社設立が不動産業から始まった会社は住宅の建築レベルは低いことが多いですし、

設計事務所から始まった会社は住宅設計が得意なケースが多いです。

建築の場合も民間工事(一般のお客様)が多いケースもあれば、公共建築の多いケース

などがありますが、何を得意としているかは、その会社の沿革をみればおおよその判断は

可能です。

 

特に注意すべきケースは建築条件付き宅地を販売している不動産会社です。

優良な業者も多いのですが、本来の得意分野は不動産(土地)なので、建築に関しては

建築を得意とする会社と比較するとレベルは総じて低くなります。

なぜかというと、本来の仕事は不動産であり、土地だけでは利益が少ないため、付属で

建物も売っているのですが、土地さえ良い場所で価格が相当であれば、建築条件付き

で販売可能なので、建物の価格や性能、プランで競争する必要がないから、勉強不足

になり、サービスの質が低下するのです。

 

建物はそこそこ普通に出来て、そんなにこだわりがなく、価格と立地が優先な場合は、

良い会社であればそれでかまいませんが、施工の質やプランにこだわりがある場合には

土地は不動産会社、建物は建築会社で選ばれることを、業界をよく知る者としてお勧めいたします。

 

 

 

 

2016年1月14日 | カテゴリー : お役立ち情報 | 投稿者 : サイトオーナー